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南北に長い日本列島が、ことしも雨の季節を迎えました。
いち早く雨季を迎えるのが、沖縄や奄美地方などの南西諸島です。
1971年から2000年までの30年間の平均では、
沖縄地方の梅雨入りが5月8日頃、奄美地方が5月10日頃です。
梅雨時の沖縄では、梅雨前線付近で黒味を帯びた積乱雲が発達しますが、
この積乱雲に向かって吹く風を、
漢字では黒い南風と書いて「くろはえ」と呼んでいます。
また、前線上で低気圧が発達すると強い南風が吹きますが、
この風は荒い南風と書いて「あらはえ」と呼んでいます。
この時期は、本州に初夏の青空が広がり、
北海道にようやく本格的な花の季節が訪れる頃です。
そして、梅雨明けは沖縄地方で6月23日頃、奄美地方で6月28日頃、
梅雨明けの沖縄には、夏至の太陽が強烈な陽射しと共にやってきます。
この頃は、本州や四国・九州はつゆが本格化して、集中豪雨の季節を迎えますから、
これから7月にかけての日本列島には、初夏と梅雨と夏の3つの季節が南北に並ぶわけです。
梅雨が明けて吹く穏やかな南風を、
白い南風と書いて「シェーフェー」「しらはえ」、
または新しい南風と書いて「アラベー」と呼んでいます。
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