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桜の遺伝子

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日本の春の象徴的な花といえば、多くの方がサクラを連想されるでしょう。
日本には数百種ともいわれる世界にも類を見ないほど数多くのサクラが栽培されています。

でも、数多くの日本のサクラのうち日本の自生していた野生種はわずかに9種類。
意外に少ない数です。
この野生種は奈良時代以前から鑑賞されてきたいわれますが、
初めは貴族や武家など一部の人のものでした。

庶民がお花見をするようになった江戸時代には、
品種改良も盛んに行われるようになりました。
いま、日本で最も広い地域で栽培されているのは、ご存知「ソメイヨシノ」。
ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの交雑種(一般に言う雑種)です。
ですが実際「エドヒガン」と「オオシマザクラ」を掛け合わせて作った物は、
今、全国で植えられている「ソメイヨシノ」と完全には一致しません。
だから、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」が掛け合わされたものが、
更に、また何かと雑種を作るというような、複雑な過程を経て由来したサクラだと
今では考えられています。(国立遺伝学研究所:出典 『遺伝研の桜』)

現在全国に植えられているソメイヨシノは、明治初年に東京・染井(現在の豊島(としま)区
巣鴨(すがも)付近)の植木屋から売り出されたサクラです。
また、ソメイヨシノは接木で増やすので、全ての木が同じ遺伝子を持ったクローンです。
遺伝子が同じなので、気温などの開花条件が同じになったときに咲きます。
つまり、同じ気候条件で、「さくら」が開花するので、天気予報で、開花時期が予想もできるし、
開花や満開の日の早いか遅いか、毎年の気候の違いもわかるわけなのです。

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